カンティ・サクレ

Ninth Concert

~ひみつとひかり~

 

2019年 7月 20日(土)

開演 13:30

高槻現代劇場 中ホール

 

 

とある演奏会で野村靖子さんの『天狼-星の目-』を聴いて、その美しい旋律と響きに魅了されてから3年。『天狼-星の目-』を含む『ひみつとひかり』という女声合唱とピアノのための素敵な作品が生まれました。

野村さんは、カンティ・サクレの演奏の場に何度も足をお運びくださり、サクレのことを十分知った上で、野村さんのお嬢様である林弥由さんが書き下ろされた詩に作曲されました。

今日はじめて、音となって世の中に生まれでるこの作品が、多くの合唱団で愛され、歌い継がれて行くことを願っております。

 

『3つのessaisエッセ』は、昨年の演奏会にピアニストとして客演いただいた松本望さんの作品。松本さんの音楽とお人柄に惚れた歌い手の皆さんの「是非、松本先生の作品を歌いたい」との熱意に押されての選曲です。

ちなみに指揮は平林知子さんです。乞うご期待!

 

『風のなかの挨拶』はサクレがライフワーク的に取り組ませていただいている信長貴富さんの作品。東日本大震災のあとに書かれた佐々木幹郎さんの言葉達に、信長さんの心の叫びの音達が重なります。

 

『フランス歌めぐり』は、若手作曲家のホープのひとり名田綾子さんの編曲集。皆さんがよくご存知の旋律に、ラベル、ドビュッシーなどの名作曲家たちの音が寄り添い、新たな世界が広がります。

 

 

音楽監督・常任指揮者 雨森 文也

 

委嘱作品作曲家 野村 靖子 YASUKO NOMURA

 

1958年生まれ。国立音楽大学音楽学部教育音楽学科第Ⅱ類専攻卒業。ピアノ組曲『子供のメルヘン』でⅡ類卒業作品演奏会に出演。卒業後は母校の山陽女子高等学校(岡山県)音楽科講師として長年にわたりソルフェージュ・音楽理論などを指導、その傍ら女声合唱の編曲などを多数手掛ける。作曲は教材作りに依って培われ、退職後、自作曲CDとして、オカリナとピアノによる『心の音』、唱歌の編曲を含む素朴な歌を集めた『うまれたてのあお』を制作。       

現在は音大受験生など後進の指導に携わりながら、新しい作風を求め日々の思いを綴る曲作りに励んでいる。

 

著書に女声合唱編曲集、音大受験生を対象とした『新曲自主練習問題集Ⅰ、Ⅱ』がある。なお、本日初演の『ひみつとひかり』の楽譜は今秋出版予定。岡山市在住。

 

委嘱作品作詩家 林 弥由 MIYUKI HAYASHI

 

 

1986年生まれ。幼少期、自らの話した言葉を母親が歌にしてくれたことをきっかけに、創作の楽しさを知る。岡山城東高校卒業。神戸大学発達科学部人間形成学科にて子どもの発達や表現教育について学び、自身も趣味として詩や絵本を制作。卒業後、小学校や特別支援学校に勤務、結婚を機に退職。現在は0歳児の子育てをしながら、日常の小さな発見や思いを創作の種として書き留める日々。

 作品として、野村靖子作品集CD『心の音』、『うまれたてのあお』にてジャケット及び小冊子のイラスト制作、歌曲の作詩がある。西宮市在住。

 

委嘱作品作曲家/野村靖子

委嘱作品作詞家/林 弥由

音楽監督・常任指揮者/雨森文也

専任指揮者・ピアニスト/平林知子

パーカッション/上中あさみ